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サムットプラカーン県サムロン地区限定日本語ブログ

「カンボジアめし」は市場で食え!

 友人から「バンコクカンボジア料理を食べられるところを知っていますか」と問われた。寡聞にしてそんな店は知らない。カンボジア料理をまともに標榜する店は恐らくなかろう。

 


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 そもそも一般的なタイ人は無意識に周辺国を下に見るところがあり、タイ人がカンボジア料理やミャンマー料理を好んで食べる情景は想像しにくい。ゆえにカンボジア料理店の有無を問われれば、「ないと思う」と答えている。

 

 一方でタイのいわゆる「3K」職場は周辺国からの外国人労働者に深く依存している。改めてタイ事務所近くの市場で前から気づいていたカンボジア人ゾーンを観察してみる。カンボジア人労働者向けに惣菜を並べた粗陋な屋台がいくつか並んでいる。


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 そこで働くカンボジア人にタイ語で「どれがカンボジア料理なの?」と尋ねると、写真に撮ったこのあたりは皆そうだという。確かに唐辛子があまり使われておらず、タイの普通のおかず屋台とはやや趣を異にする。淡水魚が多用されており、ヌンパン(カンボジアバインミー)も売っていた。目下バンコク一円で敢えてカンボジア料理にありつこうと思えば、こういう場所を措いてほかにはない。


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 翌朝、昨夜の屋台の並びではバゲットにその場で軽く焦げ目を付け、ヌンパン(50バーツ)を販売していた。旧仏領インドシナではよく見かける朝の風景だ。これはしめた!恰好の朝食ポイントを見つけたからだ。これまで小汚い屋台には用はないと素通りしていて気づかなかった。屋台にメニューはないが、店のおねえさんによれば、口頭で注文すればカンボジア料理一般ができるそうだ。店頭ではカンボジア人ワーカーがどこから持ち込んだのか、朝から現地のビール「ガンツベルク(Ganzberg)」を飲んでいた。